【ファイアーエムブレム】
紋章の謎をプレイした時の思い出や感想

自分がプレイした初のファイアーエムブレム。

スマブラDXにロイ・マルスの2人が参戦してファイアーエムブレムという作品が気になっていた頃に今は無きローソンの書き換えで貴重なお小遣いを使ってプレイした。

書き換えなので説明書は無く、SRPGというジャンルすらわからずに右往左往していたFE初心者の頃が今思い返すと懐かしい。

FE初心者が陥りやすい最初は強いジェイガンをよく使っていて素人丸出しだった。

それでもさすがに敵全員をジェイガンで捌けるわけも無いので主人公のマルスはもちろんのこと、見た目のカッコいいオグマ・ナバールはよく使っていたと記憶している。

そして案の定、こんなプレイでは子供の頭では詰むことになってクリアには至らなかった。

その後、GBA3部作などをプレイしてFEに対する経験値を貯めた後に本作を再プレイするとあっさりクリア出来るまでに。

改めて思ったのはクリア出来た喜びよりもゲームボリュームの大きさに衝撃を受けた。

第一部と第二部それぞれに約20章ずつ、合計で40章近いマップが用意されていて近年のゲームと比べると圧倒的なボリュームだということが数字を見れば一瞬でわかる。

当時、SFCのソフトが1万円近くしていたことを考えるとコスパはかなり良かったと思う。

ゲーム内容についてはマルスが祖国や姉を取り戻し英雄と呼ばれるまでを描いた第1部と個人的には人間の心の弱さや醜さにスポットを当てた第2部という構成になっている。

様々な国の仲間と共に世界を救う第1部、その仲間たちと敵対してしまう第2部という対比も個人的にはとても素晴らしい。

まさに正と負という感じ。

第1部で敵国の将であるカミユに想いを寄せていたニーナは1人の女性であると同時に王女としての責務を全うしなければならず、感情を封印し民たちの復興の象徴となるようにハーディンとの婚礼を上げたのも理解できる。

そして作中でも語られているように騎士団を率いるほどの観察眼の優れたハーディンがニーナの気持ちが自分に向いていないとわかるのもプレイヤーからすれば十分理解できる。

双方に感情の無い政略結婚などが当然のように行われているであろう世界観ゆえ、頭にスッと入ってくるわかりやすさも良い。

愛という永遠に解明することの出来ない複雑すぎる感情は毒にも薬にもなるということを紋章の謎という作品はゲームを通してこういったことをプレイヤーに教えてくれた。

第1部で結束して世界を救うという少年漫画的なアツい話からの、正反対なドロドロな展開と言うフリもまさに見事である。

ここでも作中での台詞こそ少ないものの互いを想い必要としあっているマルスとシーダ、それとは正反対なニーナとハーディンという構図はED後に改めて考えさせられる。

普通はクリアしたら終わりのゲームが多い中、ふとした時に作中に登場する人物に対して自分から真剣に考察するような作品こそ個人的には名作と呼ぶにふさわしいゲームである、紋章の謎はこれに該当する。

紋章の謎でファイアーエムブレムに魅せられてシリーズのファンになることや心酔してもなんら不思議ではないのである。

子供向けのゲームでありながら大人になった今でも考えさせられるゲームって凄いですね。

コメント一覧

Ads Blocker Image Powered by Code Help Pro

広告ブロックを検出しました

We have detected that you are using extensions to block ads. Please support us by disabling these ads blocker.