【ヴェスタリアサーガⅠ+】
リメイク版の主な変更要素と感想

2016年にリリースされたヴェスタリアサーガⅠを製作者である加賀昭三さんによって遊びやすくリメイクされたのがこの作品。

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オリジナル版は公式サイトで明言されているように古き良き時代のゲームであり、難易度選択で『初見ノーリセはほぼ不可能』と書かれているほど理不尽要素のオンパレードだった。

それが製作者の加賀さんによって、初心者でもつまずきにくくなるような調整が施されたり新たなイベントやアイテム、キャラクターの掘り下げなどの要素が多く追加されたことで、初心者だけに限らず既にプレイしたユーザーでも新たなゲーム体験を味わうことが出来る。

初心者のために難易度が緩和されたものの、オリジナル版の難易度が100だとするとリメイク版でも90くらいはあり、そこまで簡単になったわけでもないので歯ごたえは十分である。

一部分はオリジナル版よりも難易度が上がっている所があるので緊張感を持ってプレイが出来る。

それでは新たに生まれ変わったヴェスタリアサーガⅠ+の目立つ変更要素を感想付きでそれぞれ紹介していきます。

『何様だよ!!』と思うかも知れませんが、昔の加賀さん作品と比べると多くの箇所が親切設計になっていて『加賀さんも丸くなったなぁ~』と個人的には感じています。

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UIやシステムなどの大幅変更

中央にマップ画面、右側に出撃ユニット、左側に経過ターンや勝利条件などが表示されたことでとても見やすくなった。

会話があるユニットには(!)マークがつき、そのユニットのステータス画面を見ると誰と会話があるかが一瞬でわかるなど、初心者もつまずきにくいような親切設計になっている。

いつでもセーブ&ロードが可能とScoreの搭載

1番大きな変更点がここ。

外伝リメイクの時も搭載されていた、いつでもセーブ可能はⅠのリメイク版でも搭載されている。

さすがに外伝リメイクの時と違い、自由にセーブとロードが出来ると緊張感も何も無くなるからか、ロードをするごとに左下に表示されるScoreが1ずつ減るようになっている。

ただし、このScoreは加賀さん曰くあくまでも飾りで、1000点でクリアしても恩恵は無いのでそこまで気にしなくてもいいらしい。

ベルウィックサーガのALL35と同じようなものと考えるとわかりやすい。

そのため、無理に1000点を維持する必要は無く、強敵と戦う時にはしっかりセーブしてやられたらロードというような普通の使い方でゲームを楽しんだ方が良い。

個人的にも1000点クリアを目指してプレイしていたが、新たな敵が出てきたり予期せぬ必殺を喰らったり、16章からストックに入れ忘れなどがあったため早々に諦めた。

あと、16章でScoreと引き換えに貰えるアイテムの中にオリジナル版では入手出来たのに、リメイク版では入手出来なくなったものがあるので、それらを入手するためにScoreを使ったりもした。

禁断の館について

16章拠点で追加された目玉要素の1つ。

Score150点と引き換えに強力なアイテム1個と交換できるお店で、並んでいるアイテムはどれも攻略で役立つものばかり。

Score1000を守るためにこれらの追加されたアイテムが1つも使えないのはさすがに酷だと言える。

しかし、1000点で最大6個まで交換できるのだが、6個もこの中から使えるとなると難易度が下がりすぎてしまうと思うので、個人的にはリメイク版で入手できなくなったアイテムだけでも交換することをおすすめする。

そして、リメイク版で入手できなくなったものはこの中だとハルペリアと奮起の杖の2つのみ。

この2つはScore150点を消費するのにふさわしいアイテムであり、奮起の杖の方が強力ではあるものの感謝状に成長率UPの効果が無くなったので成長率が上がる効果のあるハルペリアの価値はオリジナル版よりも上昇した。

基本的に成長率が低めなこのゲームでハルペリアの力成長+18は貴重かつ強力な効果であり、剣を持てるユニット全員がこの効果を享受できるのは育成面ではとてもありがたい。

剣自体も強力なのでハルペリア用にシュリの魔石を1つは残しておこう。

リメイク版で入手できなくなったもの
  • ハルペリア
  • 奮起の杖
のちに入手出来るもの
  • アドラスティア
  • 血塗られた槍
  • 魔弓フユリー
  • メテオール

音楽が至るところで変更されている

これまで使われなかった音楽なのか、新たに追加された音楽なのかは不明だがどれもヴェスタリアサーガの世界観に合っている。

ユニットの所持アイテム数の増加

オリジナル版は1人6個までのアイテムしか持てなかったが、リメイク版では外伝と同じ1人8個まで持てるようになったことで戦略性の幅が広がった。

スキルにより攻撃回数の多いトロイがこの恩恵を最も受けるユニットと言えるだろう。

出撃画面でドーピングアイテムやCCアイテムが使えるように

これらのアイテムがマップ攻略中だけでなく、出撃画面でも自由に使えるようになったことで快適性が増した。

オリジナル版ではマップに出撃させ、6個しか持てないアイテムの中にこれらを持たせて使い、その後にストックが使えるユニットから新たなアイテムを再度持たせるといった手間があったのでこの仕様はありがたい。

敵のドロップアイテムについて

外伝リメイクの時と同じで、ドロップアイテムを敵に使われるとその使った分は回復せず入手する仕様はⅠのリメイク版でも健在。

最大数30の武器で敵から1回攻撃されたら入手時は29回になっているという仕様。

そのため、ドロップアイテムだとわかっているものはなるべく敵に使わさずに新品に近い状態で入手するようにしたい。

敵も再移動してくるようになった

外伝リメイクと同じく、騎兵や飛兵などの攻撃後の再移動を敵も使ってくるようになったことで難易度がわかりやすく上昇した。

ランスもベルウィックサーガ仕様になり、敵の再移動はこれまで以上の脅威になった。

後半になればなるほどランス持ちも増えてくるので、攻撃範囲ギリギリで釣ると言った従来の戦法が使いにくくもなっている。

このように、再移動が出来る敵は移動力も高く、波状攻撃の危険性もあるので撃破は最優先。うたれ弱いユニットに攻撃が行かないようになるべく数を減らしてターンを終えよう。

ダメージ0だと攻撃してこなくなった

これも外伝リメイクと同じ。

乱数の固定

簡単に言えばセーブ&ロードを何回しても結果は同じになるということ。

敵から必殺1を喰らって死んでしまい、ロードして戦闘をやり直してもまた必殺1で殺されてしまうので全く意味がなくなる。

レベルアップによる成長も同じで何回ロードしても同じところしか上がらない。1ターン目にリリアが【薬草摘み】で薬草を摘んだら何回やっても1ターン目に薬草を摘んでくる。

回避方法は別のユニットが戦闘を1回行えば乱数が変わるのでセーブを行う場合は何人か動かしていないユニットを残してセーブすることを推奨する。

一部マップで出撃人数の大幅な減少

これを如実に感じるのは8章と15章の2つ。

8章はオリジナル版だと全ユニットが出撃出来たのに、リメイク版では2/3ほどのユニットしか出撃できなくなりマップデザインも変更。

さらに、最終的な敵の数はむしろ増えていてドゥルキンの取り巻きもそのまま。難易度が上がったと言っていい。

味方を再行動させられる愛のムチは壊れない程度に使って取り巻きとドゥルキンたちを倒そう。

15章も1番上の出撃人数が目に見えて減っており、こちらも難易度が上昇。そしてドラゴンの下の聖者のローブが宝箱になっているので【開錠】のスキルを持つユニットも必須になっている。

オリジナル版と同様に1番上には飛兵や真ん中に崖を登れる軽兵を配置するようにしたい。

重要イベントがある場合は強制出撃になった

6章と9章に出撃することで聖弓ハルギット☆を入手するデューンは6章と9章では強制出撃となり、取りこぼしが無くなった。

13章でラヴィニアと会話が出来るハルディアも強制出撃になり、ラヴィニアと会話すると新たに【怒り】のスキルを習得するなど、巻き戻しがしにくいSRPGではありがたい変更だろう。

しかし、6章でのトロイや11章でマーヤを説得するためのエイルが強制出撃じゃなかったりといった部分もある。

部隊が違うユニットとも編成でアイテム交換が可能に(全てではない)

11章のホエルンとエルヴァ、19章などはストックを介さずとも編成画面で自由にアイテムの持ち替えが可能となった。

しかし、これは全てがそうなったわけではなく、10章・12章・17章はオリジナル版と同じで編成画面もなく突然始まるので、あらかじめ使いたいアイテムをストックに入れておかなければならない。

あと18章と20章はシルティン側の部隊とアイテム交換は出来ないことも覚えておきたい。

19章のボスが落とすフェインの護符はオリジナル版と同じく強力なアイテムなので、倒すユニットはアイテム欄を埋めておこう。

敵の攻撃範囲の表示

オリジナル版だと敵の攻撃範囲がわからず、1体1体にカーソルを合わせてその都度確認する面倒くささがあったが、SRPG作品によくあるボタン一押しで危険範囲が一目でわかるように。

これにより、危険範囲と安全圏の2つが明確になり確認ミスによる事故死が大幅に減った。

【変色擬態】を持つアサシンがうっすら見えるように

オリジナル版でのNo.1事故要素と言っても過言では無いほどの事故を頻発させた【変色擬態】を持つアサシンが誰の目にもわかるようにうっすら見えるようになったのはリメイク版ではもしかしたら1番嬉しい要素ではないだろうか。

オリジナル版ではカーソルを合わせないと絶対に認識できず、敵の攻撃範囲がわからない仕様も合わさり終盤のマップではこの【変色擬態】持ちを確認するのに多くの時間を費やした。

リメイク版では【変色擬態】持ちがうっすらと見えるようになり、このストレスから解放されてマップ攻略に集中出来るようになった。

そもそもマップ上で見えないのに致命80のアサシンダガーや3回攻撃のケルベロス、HPを1にするデスダガーと9割近く2回攻撃してくる速さを持っていたので、誰でも簡単に死ぬ危険性があったことが間違いだったと言える。

加賀さんも『よくこんな鬼畜な仕様にしたもんだ』みたいなことを言っていて『気づいてくれたんだ・・』と安堵した。

致命的なミス?

お店で買い物する時に金額の左側に表示されているのがアルファベットの”G”になっている。デナリスなので”D”なのでは?

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イベントの追加

序章だけでも、ゼクスとの会話が増えたことでゼイドはポーションを貰え、トロイは専用の間接槍ロンギネス☆を取得。その後のゼイドとの会話で支援効果が発生するようになった。

さらに真ん中の民家をアトルで訪問するとデナリスを多めにもらう事が出来るなど細かな調整も。

そして多くの敵がいろいろな独り言を喋り、その多くが攻略に役立つ情報なのでゲームシステムの理解にも一役買っている。

中でもある敵を倒した時に『俺も騎士に生まれたかったぜ・・・』には爆笑した。

さらに、左下の民家訪問で貰えるアイテムがカトラスからオーバカトラスに変わっていて序盤から少しの間無双出来るようにもなっている。

ただ、序章はかなりの変更点はあるが、他の章は序章ほど多くの変更点は見受けられない。

だいたいは2~3か所くらいに収まり、貰えるデナリスが増えていたり新たなアイテムを貰えたりするくらいである。

序章ほどの大きく変更されたマップと言うとリメイク版の目玉の1つである16章の拠点システム(オリジナル版では15章外伝に相当するマップ)

加賀さんがX(旧Twitter)でも呟かれているようにオリジナル版には無かった新たなシステムであり、ユニットを育成できる治安出撃という小マップが4つと各種アイテムを豊富に取り揃えている商人ギルド、Scoreを消費してレアアイテムと交換できる禁断の館などがある。

禁断の館は既に解説しているので治安出撃と商人ギルドについて解説していきます。

治安出撃

マップは5つあり、1番上の分割確認はゼイド・シルティンの部隊がどんな風に別れるかの確認用のマップになっている。

残り4つのうち、食糧調達・辺境の村・悪党の館の3つは出撃ユニットが固定となっていて、各ユニットの会話も豊富にあるのでキャラクターの背景を知ることが出来る。そのかわり取得経験値は低め。

残り1つの治安回復はオリジナル版の15章外伝のマップと同じで、イベントが全くない代わりに取得経験値が多いので最後に回すと良い。

どのマップもドロップアイテムが豊富なため、無視せずにすべてクリアするようにしたい。

そしてけっこう重要なのが先に紹介した出撃ユニットが固定されている3マップの中でタリスは唯一2回出撃するので強力なアイテムは下手にシュリの魔石を使わずにタリスに修理してもらおう。

最後に回すであろう治安回復にも出撃させれば約60回の耐久値回復を行える。

タリスはこの出撃が固定されている2つのマップ以外にも14章でも強制出撃となり、スキル【タリスの修理】が2個に強化されたことでユニット評価はオリジナル版よりも向上した。

商人ギルド

このゲームにおける最大の品ぞろえを誇るのがこの商人ギルド。ここだけで必要なアイテムが全て揃うと言っても過言では無いほど品ぞろえが豊富。

絶対に買った方がいいアイテム
各種の節約武器
1番上に並んでいるショートソードやショートボウなどのコスパの良い武器。
治安出撃に使うのはもちろんのこと、強い武器温存のためにも各ユニットに1つは必ず持たせておきたい。

魔法武器のほとんど(魔道書は別)

盾が登場したことにより物理攻撃が通りにくい敵が大幅に増えたので魔法武器の価値は相対的に上昇している。16章拠点では斧系以外の魔法武器は全て買うくらいの気持ちでいた方がいい。

16章では売っていないが、魔防+7と【致命回避】のスキルを持つ戦女神の剣は他の魔法武器とは一線を画す強さを持っている。

姫戦士の剣

簡単に言えば女性専用のマスターソード+α。

外伝からの逆輸入武器で威力・命中・致命が高く、2回攻撃・速さ+5・軽いと高性能すぎる。

※戦乙女の剣も姫戦士の剣ほどでは無いにしろ、高性能なので余裕があれば買うのがおすすめ。

ファンネル

強いのはもちろんだが、入手個数が少なすぎるので絶対に買った方が良い。使ったら【タリスの修理】で回復してもらおう。

全体治癒の杖

もはや説明いらず、一振りでマップのどこにいても味方全員を回復出来る強力な杖。

覚醒の杖

状態異常を回復できるのはやはり便利、値段は高めだが持っておいて損は無い。

各種クラスチェンジ(CC)アイテム 特に英雄の紋章

治安出撃マップでレベルを20近くまで上げ、下級職のユニットはなるべく16章の拠点でCCさせる。

ただし、歩兵系のCCアイテムである英雄の紋章はこれまでで全て入手していたとしても2人分足りないので16章でCCしないとしても絶対に買っておこう。

Lシールド

重騎士専用となっているが、CCしたアッシュも装備出来るので購入すること推奨。

売っているのがここの2つだけであり、軽兵のアッシュの守備力が高いと攻略する上で便利な場面も多いので値段が高くても絶対に買うようにしたい。

他にもありますが、それはまた別の機会に紹介したいと思います。

アイテム販売の有限化と品揃え変更

オリジナル版では売っているアイテムを何個でも買えたが、リメイク版では買える個数が決まっていたり品揃えが変更されていたりと別ゲーと呼んでもいいほどの違いがある。

いちおうのメリットとしては入手するデナリスがシビアなヴェスタリアサーガで無駄な買い込みが起きにくくなった点。

初心者の購入アイテムの無駄買いが起こりにくくなったのはわかりやすい親切設計だろう。

とはいえ、購入アイテムの個数制限は初心者がまだゲームの基本システムを理解していない序盤ほど重くのしかかり、5章をクリアするまではけっこうな武器管理に悩まされることになる。

薬草や治癒の杖以外の武器は買占めに近いぐらいの量を買っても5章開始時は使える武器があまり残っていないという状況に陥りやすい。

しかも剣・槍・弓は扱いやすいものを売ってくれているものの、斧は威力は高いが重すぎるバトルアクスなどしか売っていないので斧を扱うユニットは目に見えて不遇な扱いを受けている。

さすがに、5章からはお店がたくさんあってチェザルがCCすると買い物価格が25%オフになる【値切り上手】のスキルを取得するので武器管理はここから徐々にラクになる。

そして、お金の管理がオリジナル版よりも重要になったことでアイテムを安く買えるチェザルは5章で必ずCCさせるようにしよう。

チェザルよりも割引率の高かったマーヤの【買い物上手】が15%に落ちたこともチェザルを5章でCCさせる理由の1つになっている。

武器とアイテムの多数追加と性能変更

外伝からの逆輸入武器や新たなアイテムがリメイク版では多数追加されて戦略性に大きな幅が生まれることになった。

アイテム販売の有限化もあってアイテムをいつ・どのタイミングで使うかの見極めも重要に。

いくつかの既存アイテムもオリジナル版と比較すると性能が強化・弱体化されていたり、効果そのものが変わっていたりするのでオリジナル版をプレイした人もアイテム説明には1度は目を通すようにしよう。

特に目を引く新たなアイテム

主に騎士系のユニットが装備できる守備力強化アイテム。

ベルウィックサーガの時とは違い、ダメージが1でもあれば確実に発動するので大事な場面で発動しなかったという事故は起こらない。

値段は割高ではあるが、守備力の低いユニットにとっては耐久力が上がる恩恵はすさまじく、単独行動の多い飛行ユニットなどを強気に運用できるようになるのはとてもありがたい。

もちろん守備力が高いユニットに持たせればさらに硬くなり、壁役としても盤石になるので難所となるマップでは必ず持たせよう。

ただ、序盤から何個か持っているものの、最初から使うのはもったいないので全てストックに送り、節約しておくことを推奨する。

あと、盾に設定されている重さは武器の重さとは違っていっさい戦速には影響しない。

他にも、盾をドロップする敵を倒す場合は魔法武器や魔法を使って倒すように心掛け、なるべく新品で入手するようにしたい。

盾は物理防御力を上げるものなので魔法系の攻撃では発動しないことも覚えておくと良い。

余談だが、個人的に気になるのは攻撃を受ける際に盾発動の音が鳴らない時は一瞬で『あぁ、この攻撃は100%避けるんだな~』とわかってしまう点。

攻撃が当たるか当たらないかの緊張感もSRPGの醍醐味なので少し残念に感じる。

盾を装備出来るユニット一覧
(サイズが大きい盾を装備出来るユニットはサイズが小さい盾も装備出来る)

S盾

  • ゼイド
  • エイル
  • ルビナ
  • アスラン
  • メルディ(シルクナイト)
  • シルティン
  • ホエルン
  • マーヤ
  • スライン
  • エダル

M盾

  • トロイ
  • メルディ(ナイト)
  • エルヴァ
  • ヘルム
  • ジャムラン

L盾

  • ボナセル(CC後 下級職ではM盾まで)
  • プロディ(CC後 下級職ではM盾まで)
  • アッシュ(CC後 全ての盾を装備出来る)

手縫いのローブ

  • アトル
  • チェザル
  • シーゼル
  • リリア
  • アコルト
  • リティア
  • タリス
  • ジークフリード

・軍旗

リメイク版で追加された挑発系アイテム。

使用したユニットは5ターンの間常に狙われ続けることになり、弱いユニットが近くにいたとしても軍旗を使ったユニットを優先的に狙ってくるようになるというスグレモノ。

守備力の高いボナセルに使わせればほとんど無傷&反撃で相手のHPを削り、他のユニットでトドメを刺す王道的な使い方や、3章のアーバレスト持ちの射程内に入って攻撃を引き付けたりと使い方は多岐に渡る。

使用回数が7回と少ないが、いざという時に攻撃を全て受け止めてくれる安心感はとても頼もしい。

敵が押し寄せてきそうだと思った時には遠慮なく使い、壊れそうになったら【タリスの修理】で使用回数を回復してもらおう。

※ 入手出来る個数はトロイ・ヘルムが持ってくる2つのみで店売りはない。

・愛のムチ

行動を終えた味方を再行動させることが出来る貴重で強力なアイテム。誰でも扱うことが出来るが使用回数は3回と少ないので、使う機会はしっかりと見極めなければいけない。

個人的には出撃人数が減った8章で使うのがおすすめ。

ドゥルキンの取り巻きであるうっとうしいフロウバサーク持ちなどを機動力の高い騎兵で複数沈めるのはとても気持ちがいい。

使う場合は最低でも1回分は残しておき、【タリスの修理】で最初に回復してもらおう。

※ 入手できる個数は2章のボス メルディ(ナイト)時の5章 17章の店 20章の合計4つ。

ユニットの所持アイテム変更や性能調整

味方ユニットのほとんどが初期ステータスや持っているアイテムが変わっていたり、レベルアップにより新たなスキルを習得したりとテコ入れされていないユニットは1人もいない。

中にはオリジナル版から目に見えて強化されたユニットや逆に弱体化したユニットなどさまざま。

成長率もマスクデータなので明言できないが、一部のユニットは成長率も上がったんじゃないかと思えるほど育ちやすくもなった。

さらに、ほとんどのユニットに【山賊退治】や【騎兵殺し】といった有利な敵と戦う時に攻撃力が上がるスキルが追加されたことでユニットそれぞれの個性がより明確に。

他にも色々ありますが、この件は今後別で記事で書いて紹介したいと思います。

不満点

もちろんリメイク版をプレイして楽しませてもらいましたが、不満点は少なからずありました。

ここではそのいくつかの不満点をその理由と共に紹介して行きます。あくまで100%個人的な不満点になっております。

あいかわらずの剣優遇、斧が不遇すぎる

加賀さんのゲームを何作もプレイしているといつも感じるのが、よく主人公が装備する剣は他の武器と比べて恵まれているなということ。

剣は他の武器と比べて種類が豊富で強いものも多いため、剣を持てるユニットはどれだけ弱くても最弱にはならないことや、普通のユニットが持っても強さが1ランク上がる印象を受ける。

ヴェスタリアサーガもその例に漏れず、序盤から2回攻撃が出来るカトラスや軽くて扱いやすいショートソードなどがすぐ店売りされる。

さらに、筋力では無く魔力を参照する魔法剣も速めに手に入って物理攻撃が通りにくい硬い敵にも大ダメージを与えることが出来るので、武器選択による自由度が他と比べて広い。

それに比べて斧は数ある武器の中では圧倒的に恵まれていないと断言できる。

加賀さんのゲームで斧は、命中が悪くて重いが威力は高いといった個性付けが多いのだが、この命中が悪くて重いというのはステータスが貧弱な序盤ほど足を引っ張ってくる。

いちおう威力が低いものの、軽くて命中率の高いバトルソウやライトアクスが手に入るが、序盤のうちは1本ずつしか入手できず、他は命中の低いきこりの斧や射程2の手斧系、店では重すぎるバトルアクスしか売っていない。

使い勝手の良いバトルソウなどが店売りされるのは8章からなので、斧メインのユニットは他と比べて育成がどうしても遅れてしまう。

他にも、射程2の攻撃が出来る手斧系はステータスが安定してくる中盤からは強力なのだが、同じ系統のピラムと比べると1回あたりのコスパが悪いので気軽には使えないなど、この点でも恵まれていない。

このように、あまりの斧の冷遇っぷりからリメイク版では調整が入ると思っていたのだが、目立った調整は序盤にライトアクスが貰えるイベントが増えた程度でバトルソウが売られる時期は相変わらず遅かった。

オリジナル版では5章で売られていたウォーピックも無くなり、2回攻撃が出来る斧は最速でジャムラン加入後になったのも地味に残念。

せめてバトルソウがショートソードみたいに速めに売ってくれていればな~と感じる。

英雄の紋章が足りない

CCアイテムである英雄の紋章はリメイク版におけるアイテム有限化の影響をもろに受ける。

他のCCアイテムは16章拠点ではむしろ余っているくらいなのに英雄の紋章だけはこれまでの店売りや宝箱などから全て入手していても必ず2人分たりないようになっているのはいかがなものか。

英雄の紋章が2人分たりないことで必然的に歩兵ユニット2人がCC出来ないようになるのは非常に残念と言えるだろう。

そして、ほとんどのプレイヤーから使われないのはおそらくボナセルとプロディの2人。

この2人はCCしてもステータス上限が他と比べて低いことに加えて、移動力がこれまでと同じ4のままなので恩恵は無いに等しい。

この後はほぼ進軍するマップしかなく、他のCCしたユニットの移動力が平均6以上あるのに、この2人はこれまで通り4しかないので進軍に追いつけず追いついた時にはもう戦闘は終わっているというのが普通に起こりうる。

それくらい移動力4は大罪。

せめて外伝のルシオンとクロードのようにCC後に移動力が5になればまだ活躍できたのに・・と思ってしまう今日このごろ。

18章で1つ、20章でも英雄の紋章は売られているが、この時期になってくると広大なマップと移動力の低さが足を引っ張って育てる気にもならないし、この2人がいなくても困る場面も無い。

20章では増援が出てくる門の左右にある鉄格子の前に配置してそのままEDを迎えるのが良いんじゃないだろうか・・・

アトルとホエルンになぜ支援効果が無いのか

改めてプレイして思うのが、アトルとホエルンに支援効果が無いのは個人的には大きな違和感があるということ。

この2人は作中でもイベント面でかなり優遇されていて、2人の友情や絆の深さは多くのプレイヤーにも輝かしく映っているはずなのに、この2人には最初から最後まで支援効果は無い。

ストーリー上ではアトルにとってホエルンは初めて出来た友達であることや、自分という存在に自信が持てないホエルンを友達として支えようとするアトルの健気さ、それに感謝しているホエルンというストーリーが上手く描かれているからこそ、違和感が生まれてしまうのだろう。

こんなことは言いたくないが、ホエルンとエルヴァに相互支援があるんだったらアトルとも相互支援があってもおかしくはない。

なので、この2人には最低でもゼイド・シーゼルくらいの支援はつけてほしかった。

個人的にはティアリングサーガのリュナン・ホームズくらいの深い絆はあると思うし、同じように最終章でやっと支援効果が使えるみたいな演出だったらめちゃくちゃ燃えただろう。

ただ、考えてみるとアトルとホエルンに支援があったら『ゼイド・シルティンにも支援がないとおかしいだろ!!』みたいなことになるからついていないのかも知れないと最近思うようになった。

あと、この件に関しては不満点というよりは作品のファンとしての願望が100%である。

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