作中随一の緊張感で登場しながらも笑いと驚きをくれる最強の農民兵
性能
終盤に加入するまさかの農民兵。
初期ステータスは本当に貧弱だが、専用装備である奇跡のクワの圧倒的補正のおかげで戦闘経験無しでも余裕で戦える。
というかミァンに関しては完全に奇跡のクワありきのユニットのため、この性能欄でも8割以上は奇跡のクワの話ばかりになってしまうことはご容赦願いたいと思います。
それではいきます。
奇跡のクワは使用回数が80回と驚異の使用回数を誇り、説明が面倒くさいほどのパラメータ補正・射程1~2・付与スキル3つと子供が考えた最強の武器みたいな強さを持つ。
攻撃力も物理では無く魔力依存で多くの魔物に特効があるので、魔物に対してはアレクサンダやヘスティオン以上のダメージを叩きだす。
ただ、魔物の騎兵は魔物ではなく騎兵扱いなのでアイツは他のユニットに倒してもらおう。
普通のゲームであればこれだけたくさんの効果があればゲームバランスは軽く崩壊しそうなものだが、ヴェスタリアサーガでそれも起こらない(さすが加賀さんといったところ)
いちおうクワ以外の武器を使えるものの、ハッキリ言って奇跡のクワ以外はこれまでの説明でわかるように使わないほうが良い。
普通の槍を持たせた瞬間、畑を耕す健気な少女のステータスが現れるだろう(まぁ残りのマップの少なさと使用回数が80回あるので普通の槍を持たせることは無いと思うが)
そして加入する章ではレベル1のため、積極的にレベルを上げることに務めよう。当分の間は敵も奇跡のクワの特攻がある弱い魔物ばかりの登場なので育成もラク。
食事で守備力を上げたりアレクサンダヘスティオンとの支援もあればより盤石となる。
あとはミァンの育成の手助けとして18章終了前に感謝状をアレクサンダかヘスティオンに渡しておくとさらに便利、【素質】と成長率上昇はミァンにとっては美味しい。
最後に、奇跡のクワに勝るほどのミァンの特徴である【買い物上手】のスキルは20章で有効活用は出来ないので諦めよう。
もし2周目をするのであれば城内までのチャレンジも悪くないが、難易度は一気に上昇する。
成長傾向
成長率は特に特筆すべきところは無い。
奇跡のクワに完全に支えられていることもあり、どれも基本的に伸びにくい(感謝状を持たせても上がらないこともしばしば)
まぁ終盤加入とレベルアップ回数の多さである程度は育ってくれるだろう。
仮に育てるとしても20章はターン制限マップで吟味は出来ず、22章も頑張らないと吟味が出来ないので無理にする必要は無い。
初期ステータスだと終章が厳しいのでレベルは最低でも15くらいまでは上げておこう。
吟味をする場合は必ず感謝状を持たせてレベルを上げ、優先的に上げるのは魔力・守備・魔防・移動力の4がおすすめ、特に守備と移動力が上がれば使いやすさが向上する。
最後に、感謝状なしで移動力は地力で上がるかどうかは忘れました、すみません。
スキル
【買い物上手】
買い物価格が33%引きになる
金欠に陥りやすいヴェスタリアサーガでこれほど頼りになるスキルはない・・・と普通なら褒める所だが、今回は素直には褒めづらい。
理由は20章という終盤からしかこのスキルを使えないこと、そして1番このスキルを生かしたいマップが20章でミァンが買い物に行くことが不可能に近いという2点から。
前作でもこのスキルを持ったマーヤの登場はかなり遅かったが、外伝ではさらに遅い。
20章のマップデザインもミァンに買い物をさせないようにデザインしているとしか思えない(初期配置もいやらしすぎる)
24章に出撃させればこのスキルを有効に活用出来ると思うが、ミァンは魔物の敵が多い25章に出撃させた方が活躍するのであいかわらず有効に活用できない。
25章では買い物は出来るが、今度はストックが使えず店もバラバラに点在しているのでミァンを買い物させている暇は無い。
せっかく良いスキルを持っているのに、なんでこんなに買い物させる気ないんだよ(笑)
【自然治癒】奇跡のクワ
毎ターン、HPが5回復する
このあとのスキルは全て奇跡のクワ。
防御面は奇跡のクワによって強化されるものの素の防御力が高くないのでHPは徐々に減っていくのだが、このスキルがあるおかげでミァンは継戦能力が非常に高い。
ミァンは初期レベルが低く、優先的に経験値を与えてレベルを上げたいのでこのスキルはまさに持って来いのスキルと言える。
しかし、育成マップである20章では登場する魔物は徐々に強くなっていき、確実に回復が追いつかなくなるので育成する場合は守備力の上がる食事を必ず与えておこう。
食事とアレクサンダ・ヘスティオンの支援効果が乗れば十分やっていけるだろう。
【魔法の盾Ⅱ】奇跡のクワ
25%の確率で攻撃を受け止める
防御系のスキルでは文句なしの性能。
他の防御系のスキルを持っているユニットたちは発動率が10%代で推移しているのに対し、【魔法の盾Ⅱ】は驚異の25%、1/4で発動するのは強力すぎるとしか言えない。
ミァン自身もレベル上げに勤しむことになるため戦闘回数も多く、そのたびに発動するチャンスがあるので有効に活用できる。
まぁ同じスキルが付与されていた前作のアグザの聖斧を知っている人であればこのスキルがどれだけ強いかの説明はもはや必要ないだろう(発動率25%はほんとうに凄いよ)
【再移動】奇跡のクワ
攻撃後などに移動力が残っていれば再移動することが出来る
攻撃後に再移動が出来るから騎兵ユニットは強いのだが、ミァンはこのスキルのおかげで騎兵と同じように攻撃後に再移動が出来る。
ハッキリ言ってこれだけで強い!!と言いたいところだが、ミァン自身の素の移動力が4しか無いのでこのスキルの強さをしっかり生かせているとは正直言いきれない。
せっかく再移動が出来てもたった4しか無いのなら宝の持ち腐れも良いところである。
そのため、このスキルを生かそうとなるとミァン自身の移動力を上げる必要が自然と出てくるので、吟味が出来る場合は積極的に移動力を上げるのがおすすめ。
というかそもそも移動力が4の時点でかなり使いにくいので、最低でも5までは上げておこう。
まとめ
18章を終えた時点で『あぁ、次は1パン即死のNPCである母親と妹を守りながら戦うんだろうな~』と思っていたら味方ユニットになるとは誰も想像していなかっただろう。
まさかまさかの終盤に加入するユニットが農民兵というだけでも珍しいのに、専用装備である奇跡のクワの強さにも驚くことになろうとは。
奇跡のクワは多すぎる補正と付与スキルのおかげで初期ステータスがいくら貧弱でも、これまで数多の戦場を経験してきたユニットたちとすぐに肩を並べることが出来る。
ただ、シャインビットが本体と言われるエズレルと同じくミァンは奇跡のクワが本体なので、無くなったらめちゃくちゃ弱くなる。
まぁ出撃マップが3マップしかないので80回を使い切ることは無いと思うが・・・
あとは唯一のスキルで奇跡のクワと同じほどの存在感を放つ【買い物上手】のスキルを持っているが、有効に活用しようとすると自然に難易度が上がるようになっている。
2周目に何とか20章で城内まで行かせましたけど難しかったですよ、加賀さん。
キャラクターとしては凄く好き、色んなゲームで多くのクセのあるキャラを見てきたおかげでミァンの純朴さは自分の心に突き刺さった。
20章という外伝で最も気が張っている状態での会話が畑を耕している時にクワを拾ったとか、大きな熊をひとかすりで倒したとかどんどん脱線していくのには心底驚いた。
こちらの緊張が一瞬で溶けていったのを今でも鮮明に覚えているくらいだ。
こちらの緊張を解くためにあのイベントを計算して入れたであろう加賀さんはもう天才としか言えない(一生ついていく覚悟)
そして奇跡のクワを手に村人を助けたい一心で戦うミァンには心がときめいたし、圧倒的な強さを体感後のヘスティオンに褒められて照れるミァンにも心がときめいた。
ヘスティオンとの会話は奇跡のクワを持って戦っていてもミァンは1人の優しい少女だということを再認識させてくれる、最高。
EDでは世話焼きな兄アレクサンダをうるさいと思う妹の一面とヘスティオンのことを聞かれて身分違いの恋を自覚している恋する女の子という対比も素晴らしかった。
ぜひとも幸せになってもらいたい、不幸にしたらヘスティオンを殺しに行く所存です(笑)
PS:ミァンのステータス画面に書いている「アレクサンダの妹、母の手伝いで農業をしている」の一文を見ると心が暖かくなります。
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