【ヴェスタリアサーガ】
亡国の騎士と星の巫女の感想(長め)

 

言葉では言い表せない程のありがとうをスタッフのみなさんへ

 

面白かった!! 何度も心が折れそうになった!! だけど攻略した!! そしてエンディングを迎えて早く続きをプレイしたいと思った!!(アコルト可愛い、アコルトは俺の嫁)

加賀さんからすればSRPGstudioの製作ツールはご自身のブログでも言っていたおもちゃのような物なのかも知れないが(100%謙遜だと思いますが)、そのおもちゃで作られたゲームに大の大人は楽しさを感じ、感動を覚えるんですよ?

このゲームでの加賀さんの功績は、製作者として作品に対する情熱や気持ちが本物であればどんなツールでもプレイヤーに伝わるということを見事に証明してくれました。

自分もあなたに魅せられた1人です。

拙い文章しか書けない自分が嫌になりますが、感想を書いていこうと思います。

スポンサーリンク

 ストーリー 

祖国に尊敬する兄を残し、兄から託された王女アトルとともに姉が嫁いだベネキアへと逃れ、祖国解放を胸に強くなることをゼイドは決意する所から物語が幕を開ける。

もはやお約束?とも言える最初は山賊退治から始まり、主人公たちが留守にしている間に拠点でクーデターが起こり、堅牢で知られる街をマップギミックをしっかり利用して攻略していくこととなる。

その後は草原での内乱を治めたり、祖国に再び足を踏み入れたりと物語はスピーディーに進行し、プレイヤーを飽きさせないのはさすがとしかいいようがない出来栄え。

しかし、ストーリーを読み進める中であやしいやつらがちょこちょこ現れてしっかり伏線を張っていくものの、このゲームでは回収はされないものがとても多い。

普通なら「伏線回収してねぇじゃん」となるが、そんなことが気にならなくなるくらい完成度が高く、頭から消し飛んでいく。

特にこのゲームで面白いところはゼイドとアトルの主と騎士の距離感の変化や、シルティンとホエルンの気持ちの変化だろう。

お互いが主人公だけあってこの2組の成長していく姿はこのゲームの見どころである。

他のキャラクターもそれぞれ恋愛事情や友情など見どころが多く、あまりイベント面では優遇されていなかったキャラクターは外伝でピックアップされるのでご安心を。

ゼイドが辿る道には常に困難が立ちふさがり、戦場を経験した事がないゼイドに重くのしかかってくる。それでも彼は諦める事はなく強い意志でそれらを跳ね返してきた。

プレイヤーは主人公であるゼイドに子供のころの自分を重ね、ゼイドが何かを成し遂げていくたびに自分もその世界で認められたような気持ちになる不思議なゲーム体験をさせてくれるゲームだと個人的に思います。

スポンサーリンク

ー マップ構成 

このゲームのマップ構成はどれも遊びに満ちていて、怪しい所は自分の足で確かめたい子供の頃の探求心を蘇らせてくれた。

その特徴は序章からしっかりと発揮されていて、いきなり普通のSRPGより明らかに多い家の数々があり、「絶対に訪問しろよ!!」という圧力を嫌でも感じる事が出来る。

家を訪ねると100デナリスをくれるので全ての家に訪れざるを得ない状況を作り出し、それを阻止せんとして敵を倒さないと乗る船が破壊されるので積極的に敵も倒さないといけないので、この2つに板挟みにされる。

このように序章なのに安心させてくれないゲームデザインは昨今のゲームになれてしまった今では新鮮に感じる事が出来るだろう。

章が進むごとにマップギミックが増えていき、その種類は珍しいアイテムの入手や攻略難易度に関わるもの、後の伏線など多岐に渡ってこちらを最後まで飽きさせない面白さがこのゲームには確かに存在する。

これほどの面白さの体験と同時に「加賀さんはもう引退したんだなぁ・・・」と心のどこかで納得しなければならず、子供のわがままのように「いやだ、いやだ、もっと遊びたい」と駄々をこねてしまう気持ちも同時に生んでしまった罪なゲームでもある。

ー まとめ 

相変わらずテキストを読むだけで話の壮大さが伝わる加賀さんの世界観を味わった3年前からヴェスタリアサーガの虜になった。

どのキャラが成長率が良くて活躍してくれるのかに頭を悩ませ、どの武器を温存するのかでも悩み敵の盗賊の回避の高さでロードアスラルくらいしかまともな命中に期待出来ない不安にもどこか快感を覚えた自分がいます。

ほとんど序章の事しか語っていないような気もするが、章を進める毎に難しくなっていって1章にかかる時間も長くなっていく。(無理をすると注意書きにも書いてあった通り体を壊しそうになるほどである)

全20章をクリアした後にもまだまだ残る謎の数々、明らかに怪しいゼクスやアトルの見送りなし、ゼイドとアコルトの旅立ちなどクリアした後に早く続編がプレイしたくなる気持ちを抑える事に苦労した。

そして最近、心から渇望したヴェスタリアサーガ外伝がついに公開された。

また機会があれば、ヴェスタリアサーガ外伝のキャラ評価も書きたいです。

何度でも言いますがヴェスタリアサーガを作ってくれたスタッフのみなさん、自分にこれほどの感動を与えてくれたゲームを作ってくれて本当にありがとうございました。

コメント一覧